入試分析セミナーに参加してきました。

6月9日奈良100年会館で行われた出版社主催の「2017年度高校入試分析」セミナーに参加してきました。

1時間という短い時間でしたがデータに基づいた分析でわかりやすい内容でした。

大まかではありますが内容報告させていただきます。

テーマは2つです。

① 2020年大学入試改革の行方

② 2017年度公立高校入試の特徴

① 2020年大学入試改革の行方

現中3生から実施される新たな大学入試制度の更新発表が先月(5月)文科省からありました。

その特徴をいくつか・・

● 大学入試のためのテスト名称は「大学入学共通テスト」の予定。なんだかセンター試験以前に実施されていた「共通一次」を思い出します。

● 国語・数学では記述問題。数学の記述問題は3問程度で考え方のプロセスを問う問題らしい。

そうなると中学時代から証明問題に数多く触れたり、解答解説を読んで理解する習慣なんかも大切になるかな。

● 英語における民間の4技能(読む・書く・聞く・話す)資格検定試験は高1・2年実施から高3の2回実施に変更。また従来通りの2技能(読む・書く)試験も残る。

● もう一つのテスト「基礎学力テスト」は「高校生のための学びの基礎診断」という名称へ。

● 「基礎診断」は2023年度までは英数国の3教科実施の予定。完全な業者テストになるらしく、費用も案外お高いとか?

目的は高校の指導改善に活用する学力調査の位置づけらしい。大学や就職へのオプション的なメリットがないテストを果たして費用を負担してまで受験するだろうか?

大学入試制度についてはパブリックコメント(多くの方からのご意見)を集めてほぼ決定らしいです。

② 2017年度公立高校入試の特徴について

全国的にみて2017年度の高校入試は大きな変化なし、というより簡単化したそうです。一方で思考力を問う問題の傾向は強く、片や正答率が90%以上、一方で5%以下の問題も同居していたらしい。

2017(平成29)年度奈良県の高校入試では

平均点 国 語 社 会 数 学 理 科 英 語 5 科
2016 31.2 30.0 20.4 29.6 29.2 140.5
2017 34.1 31.7 21.7 32.1 29.4 149.1

※ 奈良教育委員会HPより

という平均点の結果です。全国と同様に去年に比べて少し簡単だったという結果ですね。

各科目の内容では5科目のうち数学、英語、社会は特に大きな変化なし。

国語は会話文や模式図のあった昨年から典型的な設問に戻った感あり。その結果平均点が上がった?

理科は昨年一気に増えた記述が9問から元の5問へ。その結果やはり平均点が上昇?

でもどうして出題に変化が乏しかったんでしょうか?

2020年の大学入試制度の改革に当たる1期生は現中3生、したがって2017年度の高校入試は現行制度で行われる大学入試の最終学年に当たります。ですから大学入試の改革を見据え来年には大きな変化が起こるかもしれません。今年は嵐の前の静けさだったかも。

大学の入試制度が変わるということは高校入試が変わるということを意味しています。ここ数年大学入試改革を見据えて「思考力・判断力・表現力」を意識した問題が増えてきています。

この傾向はまだ数年続くでしょう。「答えが一つでない問題」「資料やグラフを読み取って論理的に表現する問題」「一つのテーマにあなたは賛成、反対、理由は?」など変化の中心はやはり「思考力・判断力・表現力」であることは間違いありません。

とてもおおざっぱですが思いついたことを書いてみました。

では今日はこのへんで。

最後まで読んでくれてありがとうごっざいました。