速聴について・・ある実験結果からの考察

星塾では数年前から、「聴く」「読む」を学習にどう生かすか?が一つの大きなテーマになっています。

(ブレインブースト)読書も大きな柱の一つになってきました。

でも今日は読書ではなく速聴について少し書いてみたいと思います。

もともと速聴とは1950年代のアメリカ軍の研究所で兵士の判断力や情報処理能力をあげるために能力開発が進められてきました。その研究の中で速聴が生まれたということです。

1960年代入ってアメリカのベル研究所で初めて速聴機が完成。もっとも当初の速聴機はアナログで正確に聞き取ることができなかったとか・・・

90年代後半、大学での研究レポートも報告されるようになりました。

1998年、ニューヨーク州のシラキュース大学では、栄養学と食品サービスについて学ぶ学生115人を対象に「速聴」を使った実験が行われました。

実験では、食品科学に関する音声テープを速聴しながら、その内容に合わせたスライドを見て、 「速聴」を行わなかった場合と学習成果を比較しました。

その結果「速聴」を行わなかった学生より「速聴」を行った学生のほうが、「より多くの情報を覚えている」上に、テストの成績も良かった、という実験結果が報告されています。

以前から速聴に興味があった私は何とか勉強に速聴を取り入れられないかを数年間思い続けてきました。

そこで2016年(去年)夏、開星塾での話です。

前述のアメリカでの実験のようなりっぱなものではありませんが、自分で実験をしてみたのです。

私は学生時代一度も世界史をきちっとやったことがありません。塾を開いてからは高校受験までの社会(地・歴・公)は一通りできますが世界史はまったくです。

そこで夏期講習の期間を使って次のような実験を行いました。

● 実験を始める前にいきなりセンター試験世界史の過去問をやっておく。

2014年の過去問をやってみましたが、意外とできてしまって?60点もありました。

● 山川の世界史教科書を速聴する。

知り合いの先生に1.5倍速~3.0倍速までの速聴CDを作っていただいて、できるだけ毎日範囲を区切って聴くようにしました。

昼休み昼食後に聴いていたので、気がついたら寝てる日もありましたが、45日間でどのページも20回程度は聴けました。

最初は1.5倍で聴いていましたが最終的には2.75倍で聴けるようになっていました。

聴きなれてくると、その次に出てくる人名や事件、結末が予想できるようになってきました。「おっ、なかなか覚えてるんちゃう!」って感じです。

それ以外のことは一切していません。問題も一問も解いていません。

●再びセンター世界史過去問をやってみました。

9月1日、2015年の過去問をやってみました。80点取れました。

カンで合った問題もありましたが9割の問題は自信を持って解けた感じです。

● 9月1日~14日(2週間)で仕上げのために全ページを2回速聴(2.75倍)しました。

● そして2014年の過去問を再度実施

問題の内容はすでに覚えていないだろうという前提でやってみました。

得点は90点でした。

1回目が60点だったことを思うと案外得点アップしたと自分でも感心しました。

記述や筆記ではなく四択問題だったのが良かったのかもしれません。

しかし他に何もしないで、ただ「聴くだけ」の学習で2ヶ月で30点アップ(1.5倍)はどうでしょうか。決して悪くはないでしょ!

で現在、開星塾では社会はすべて速聴から学習をスタートさせています。

教科書を「速聴」「速聴&追唱」から始めるとやっぱり覚えやすいようです。

速聴は大いに可能性をもった学習方法の一つであることは間違いありません。

国語や英語や社会など特に言語系の科目においては威力を発揮すると思います。

今後いろいろな試みを通してご報告させていただこうと思っています。

では今日はこのへんで。

最後まで読んでくれてありがとうございました。