「君の名は」 3連発

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夏休みの映画公開以来今も話題の「君の名は」

塾生のみなさんに聞いてみました。

「映画見た!」「今読んでる!」「テスト終わったら見に行きたい!」「家族はみんな見に行った!」「コミック読んだ!」

さすが今どきの中学生、ポイントははずしません。

ということで私もまとめて3冊いっきに読んでみました。残念ながらいまだ映画は見ていませんが。

原作小説「君の名は」(角川文庫)、特別編「君の名は」(スニーカー文庫)、「君の名は」(FMコミック)の3冊

まだ読みかけの人もいるので詳しいあらすじは避けますが総合評価としてはとても良かったです。特に原作小説は独特の心情描写が新鮮で、二人の高校生の心理状況がほとんどすべて一人称で書かれているのが印象的でした。

最初は昔からよくある高校生の男女が夢の中で入れ替わる恋愛小説かと思いきや予想外のSF展開となりストーリー展開のスピード感にドキドキでした。

同時にこの物語はファンタジックな内容も含んでいますが、「どこか懐かしい感覚」「何か探し物をしている感覚」「喪失的感覚」が全編の空気を包んでいるように思えます。この感覚は年齢や性別に関係なく人として誰もが持っている不変の感覚ではないでしょうか。このことは250ページを一気に読めてしまう一因になっているかもしれません。

で特別編「君の名は」(スニーカー文庫)は原作小説を補完するアナザーストーリーで、入れ替わった瀧、テッシー、四葉、三葉の父について、4話に分かれていて原作小説や映画では描かれていない事実や心情を知ることができます。

何一つ予備知識なく最初にこの特別編を読んでしまうと少し困ったことになります。4人のエピソードが書かれているだけなので「君の名は」としての物語の全貌を理解することは不可能だからです。

原作小説を読んでから特別編を読むことをお勧めします。

コミックはさすがに断片だけをはしょっている感じがいなめません。小説を読んでいれば十分話のつじつまは合うのですが、これだけを読むと第三話あたりから少しややこしいかもしれません。

ということで私は映画を見ていませんが、きっとお勧めは映画→小説の順なのでしょうね。まず一度映画を見ておく。その後小説を読むと映画のシーンごとに心理の機微により深く触れることができる。そして2回目の映画・・?!、これがベストかもしれません。一度も見ていない私が言うのも何ですが・・

原作小説のあとがきで新海誠監督も「こんなことを言ってしまうと読者の方々に失礼かもしれないと思うけれど、「君の名は。」の物語はアニメーション映画という形が一番ふさわしいと思っていた。」と述べていますが、元々原作小説は映画を補完するために書かれたということなのでしょう。そういった意味でも映画が原作といえるかもしれません。

最後に

「テスト終わったら見に行きたい!」私も叫びたくなりました。

じゃあ、今日はこのへんで。

最後まで読んでくれてありがとうございました。