奈良県公立高校入試分析2017年度(1)中3生必見!

報告が遅れましたが中央教育出版さん主催の2017年度奈良県公立高校入試分析~出題の傾向と今後の対策~セミナーに参加してきました。

会場は建物は立派過ぎる、で地下駐車場は不気味すぎる奈良100年会館、約50名の塾関係者が来ていました。

現中3生で公立志望の人はぜひ読んでおいて下さい。中2の人も明日はわが身です。前もって情報ゲットしておいて損はありません。

2017年度奈良県入試平均点と全体傾向

2017年度(平成29年度)教科別平均点及び総合平均点は以下の通り。

国語34.1   社会31.7   数学21.7   理科32.1   英語29.4  (各科目50点満点)

受験者総合平均点149.1(昨年度より8.6点上がった)     合格者総合平均点150.2  (5科目合計250点満点)

奈良県教育委員会HP(平成29年度奈良県公立高等学校入学者一般選抜学力検査結果報告書)へのリンク貼っておきます。 ☞詳細はコチラ

文部科学省からの指導では60%の得点が前提とされていることを考えると奈良県の入試問題レベルはほぼ完璧です。

最近の大きな傾向の一つとして(奈良県に限らず全国的な傾向)学力の二極化があげられます。特に数学、理科、英語の3科目にその傾向が顕著に表れ始めています。このことは日々現場で指導していても感じることが多くなってきたように思います。

たとえば今年の英語の得点分布表を見ると10~14点が10.8%、40~44点が15.1%と2こぶのグラフになっています。明らかに学力の二極化が目に見える形で現れています。

もう一つの傾向は思考力・判断力・表現力を問う問題への傾向です。これは2020年の大学入試改革から発生する変化だと思いますがこれも奈良県に限らず全国的な傾向です。

[出題例]

円の中心を求める方法を説明しなさい。(山形県・数学)<正答率10.5%>

※おそらく完全正答率だと考えられますが、それにしても10.5%は低すぎる?

打ち上げられた花火の音が、空気中をどのようにして観測者に伝わるのか、その伝わり方について説明せよ。(長崎県・理科)<正答率39.0>

上の2問は作図や計算問題としてはとても一般的だと思いますが、「説明しなさい」と言われると・・・難易度アップ!

それでは奈良県を各科目ごとに見ていきましょう。

会話文や模式図のあった昨年に比べると典型的な設問構成に戻った。難易度的には大きな変化はありませんでした。

記述量は多くない。作文は例年100~150字程度。今年のテーマは「挑戦」でした。意見文も正答率は高い。今年は「古典を学ぶ必要がある」という立場での意見作文(2文程度)でした。

直近の模擬テストでも「紙の辞書は必要か?」の問いに「必要だ」の意見作文が出題されていました。時代の流れを考えると「必要ない」の意見の方が書きやすいと思いますがその反対意見を書かすところがミソですね。

漢字も例年難易度は平均より簡単。正答率は読みが90%以上。書きは40~70%程度。今年は「不吉なヨチョウ」の正答率が38.7%で低かった。

※正解は「予兆」 ちなみに意味は「前触れ。前兆。きざし。特に、未来の事象を示すものとしての、天体・天候・動物・植物などの自然現象に現れる変化。」

得点差は記述問題でしか生じない!

現代文では記述問題の正答率が70%近いため言語問題と記述問題でしか差がつかない。そのため上位校志望の人は「記述問題」対策に重点を置いた学習が必須。中下位生は漢字・文法、表現に関する問題の対策に注力が必要。

古典では4行程度の標準レベル(というより設問は難しくない)の問題が出題されるので、まずは古典に慣れておく必要がある。平均点以上をねらうなら古典での失点をいかに減らすかが重要だ。

作文は自分の経験や意見を述べる作文が定番。正答率は高いので「何か書く」姿勢が重要だ。ただ今年の「古典を学ぶことは必要か」の意見作文では正答率は60%だった。

奈良県の数学は全国でみても難しい。過去3年間の全国低得点ベスト5をみてみると3年連続でベスト5に入っているのは奈良県だけ。100点換算だと2015年(4位)43.8点、2016年(3位)40.8点、2017年(3位)43.8点となっています。

今年開星塾から奈良高校に合格した人の中には数学30点の人もいました。もちろん他教科はすべて45点以上、理科は満点でしたが。(本人の名誉のために付け加えておきます。)

思考力系より知識活用型の問題が中心。年毎に出題形式や内容が変化する傾向にありますが難易度に大きな変化はありません。

ここ数年目先の違った問題が出題されていましたが今年は典型方に近い形に。来年はどうなるかな?

学力レベルに合わせた対策が不可欠!

LEVEL1

基礎力強化が最重要課題!計算・一行問題で配点が22/50点ありここでの取りこぼしは致命傷になる。大問1と大問2~4(1)まででどれだけ取れるかが勝負の分かれ目。

LEVEL2

毎年頻出の『二次関数』『文字式』『方程式』『平面図形』に重点的に取り組む。他県入試に取り組めば実践力アップにつながる。

LEVEL3

難易度の高い『二次関数』『平面図形』を重点対策。文章題は文章量が増え設問文への読解力も問われるようになってきている。正答率20%前後の問題で対策し、得点力アップをねらう。

難易度のバランスのとれた入試のため目標設定を明確にした対策が必須。郡高。奈高をねらう人は長めの文章題や難化が予想される『図形の証明』に重点を置いた対策が必要。

このペースで書き進めるとかなりの長文になっちゃうので今日はこのへんで。次回理科、社会、英語を予定しています。

最後まで読んでくれてありがとうございました。