大学進学のよしなしごと。

昨日、高3生の卒塾生2人と晩ご飯に行ってきました。二人は現役バリバリのJKで、一人は受験真っ最中、一人は受験勉強真っ最中です。

でス?ーキを食べながら高校生活の話や塾での思い出話、恋バナなどいろいろと盛り上がりましたが、その中でとても興味深い、しかし身近な人が実際にそうなってしまうと、わかっているけど何か矛盾も感じる進学についての話を今日は書いてみようと思います。

特にまだ志望校を決めていない中3生(今決まってなくても遅すぎることはないゾ!?)、どうしても受験校を下げなければならない中3生には一つの選択肢になるようなならないような話です。

Mさんは偏差値60~65の県立高校に通っています。中学時代からコツコツよく勉強する人で高校では理系に進みました。成績は上位でしたが高3になって文転(大学の志望学部を理系から文系に変えること、そのため高校では理系クラスに在籍しながら受験に必要な文系科目を自分で勉強しなければならなりません。)昨日も9時~19時半までひたすら勉強で「今日は早く終わった」ということです。

彼女の志望はD大学のJ学部、ちょうどD大学J学部から(※)指定校推薦が届いていたので立候補したらしいのですが選考にもれてしまったということでした。で今は一般入試に向けて必死に勉強を続けています。

(※)指定校推薦・・・大学が指定した特定の高校のみを対象とした推薦入試です。主に私立大を中心に行われており、高校ごとに推薦枠(人数)が決まっています。まずは、高校の学業成績や部活動、課外活動の実績などをもとに「校内選抜」がおこなわれます。最終的に推薦枠に選ばれた生徒だけが、大学の推薦入試を受ける流れになります。メリットは、高校からの推薦が得られれば、大学から課される推薦入試自体の合格率はほぼ100%であることです。まずは、校内で選抜されるよう、日頃から学校の成績を上げておき、部活動や課外活動などにしっかり取り組んでおくことが大切です。(ベネッセGLCのHP参照)

かたやAさんは偏差値50~55の県立高校に通っています。彼女は今受験の真っ最中で昨日も2日連続で受験してきていました。その彼女の話ではAさんの高校にもD大学J学部から指定校推薦が届いていたのですが一次選考では立候補者がおらず二次選考でやっと立候補が一人、その結果すんなり推薦が決まったらしいのです。しかもその人は理系の生徒だったということです。

もちろんその決定した人には心からおめでとうを伝えたいと思います。

でも私には何かモヤモヤが残ります。初めに「矛盾を感じる」と言ったのは何か不公平を感じてしまうからです。

指定校推薦を受けるには校内で一定以上の成績を修めなければなりませんが、その一定以上の成績は高校のレベルに関係ありません。要するにレベルの高い学校の4も低い学校の4も同じ扱いになるので、結果的に低いレベルの高校から高いレベルの大学に推薦ですんなり合格するケースがでてくるわけです。

かつて塾生で誰より真面目に勉強するけど誰より勉強の苦手な女の子がいました。商業高校に進学(当時偏差値は45前後)し、高校に入ってもやっぱり真面目で、その学科で常に3番以内の成績をキープした人がいました。

さぁ3年後どうなったか?商業高校では卒業後就職する人も多いのですが、その人は商業学科が持つ指定校推薦で関西の有名私立大、いわゆるKKDRのK大学商学部に進学しました。大出世と言っていいでしょう。

そのときは塾生がそうなったので「本当によくがんばったな!よかったよかった」で終わりましたが、人間はどこまでいっても身勝手で身内びいきですから今回は「なんでやねん、かわいそうに、何かおかしいよな。」になっちゃうんですね。

その根本には日本の大学がもつシステムそのものの問題があるのだろうと思います。だってどんなレベルの人でも入学さえしてしまえば誰でも卒業できるのが現状ですから。

どんなルートで入学しようが卒業したければ全員卒業できる。それが日本の大学です。実際、工学部の学生に中学レベルの因数分解の補習をおこなっている大学は多数あります。単位が足らなくても就職が決まっていたら「なんとかしよう」という大学も多数あります。

かつてノーベル文学賞を受賞した大江健三郎さんは「今の若者は本を読まないと大学の先生は言うがそれは間違っている。大学生が本を読まないのではなく、本を読まないような人でも大学に行けるのだ。」と言っています。おっしゃる通り!

東大に行くことが幸せな人生を送る保険ではなくなってもう長く経ちますが、それでもまだ日本では「東大中途退学」は「東大卒」と同等の価値を持っています。今までもこれからも「東大合格」がすべてです。なかには「東大を受験した」を自慢する人もいるくらいですから。

とりとめなく書いてしまいましたが何とかまとめられるでしょうか。進学指導も一つでも上のランクの学校を目指す、目指させるだけでなく本人の性格や勉強スタイルも考慮して3年後を見据えた進学指導をしていきたいと思います。

ただ「受験校を落とすんやったら思い切って3ランク落としてみたらどうや?その方が大学へ行けるかもしれんよ。」と言う提案は私には決してできませんが・・・

それでは今日はこのへんで。

最後まで読んでくれてありがとうございました。