2017年度 奈良県公立高校入試分析(2)中2生も必見!

前回に続いての第2弾。英語、理科、社会の分析です。

受験生の平均点は2015年27.2点、2016年29.2点、2017年29.4点とほぼ60%の正解率をキープしています。

問題構成は例年通り。1番リスニング問題、2番対話文、3番説明文。定番だった伝記系の長文読解がなくなりました。

2016年には「ミスター竜巻」と言われた竜巻研究の藤田哲也氏、2015年には蒸気機関車D51を設計し東海道新幹線の実現に尽力した島秀雄氏などが題材として使われていて個人的にはとても気に入っていたのですが残念。

大問毎の正解率は1番73.9%、2番54.1%、3番49.3%。リスニング問題以外(長文問題)の正答率はやはり低めです。特に説明文の正答率が低いですね。リスニングでは得点差は出ない、長文の取り組みが成否を分けることになります。

高得点を取るためには文法力が必須!

レベルに応じた対策をとろう!

LEVEL1(何とか平均点を取りたい)

基本的な文法事項・単語の習得は必須です。単語では名詞(特に代名詞や複数形、数、曜日や月、季節など)・動詞、形容詞の変化、文法では特に動詞、代名詞、不定詞、動名詞、比較、関係代名詞は問題演習の中で確認をとるようにしてください。

記号問題や書き抜き問題で確実に得点したい。長文問題でも限定された部分だけを読めば解ける、そこだけを見れば解ける問題もあるのでそこではぜひ得点したい。そのためにも単語と文法学習は大切です。

LEVEL2(平均点+αをねらいたい)

1番のリスニング問題は正当率が70%を超えているので差はつきにくい。したがって基本的な文法知識の定着+読解問題対策が必須になります。

全文の大意をつかまないと答えられない問題は捨ててもいいと思います。それより英語で聞かれて英語で答える「英問英答」の練習(毎年かならず2問は出る)や単語の語順を並べ替える「整序英作」の問題演習に時間を当ててください。

LEVEL3(45点以上の高得点をねらう)

リスニング対策として常日頃からネイティブを聞いておきたい。おそらく家族内にネイティブはいないだろうから教科書CDでもラジオ講座でもいい。週に3回20分程度でも聞いておくと2ヶ月でかなり聞きやすくなります。

このレベルの人は全文読んで問題に答えたい。そのためにも長文を読みなれておくことが必須。日本語に直す必要はありません。前から読んで前から訳す(語順訳)トレーニングを積んでおきたいです。

条件英作文を完璧にこなすためにも他県の入試問題にも数多く当たりたい

受験生の平均点は2015年30.5点、2016年29.6点、2017年32.1点と平均的な得点で推移しています。難易度に大きな変化はありません。

昨年一気に増えた記述問題は5問に戻りました。例年大問1番が時事関係、2~5番で各分野(物理・生物・化学・地学)から1問づつという問題構成にも変化はありませんでした。

大問1番はその時話題なった時事系の問題が出題されます。

2017年は「重いものを楽に持ち上げることができる装着型ロボット」を素材とした物理分野からの出題。

2016年は「理化学研究所のチームが原子番号113番元素の発見者として認定されたこと」を素材とした化学分野からの出題。

さて2018年はどんな素材になるのでしょうか。ここだけはヤマを張ってもいいのではないいかと思います。

基礎の積み重ねが得点につながる!

対 策

記号問題と用語記述中心の問題構成なので4分野のバランスが取れた基本を重視した学習が必要です。

全小問23問中正答率が70%を越える問題が11問ありました。ここでミスしてしまうと平均点を取ることが難しくなってしまいます。このレベルの問題は確実に解けるようにしておきたいものです。

出題単元の傾向をみてみると他県では頻出の「光と音」「酸化と還元」「月の運動と見え方」は5年以上出題がありません。ヤマをかけて重点学習しておいてもいいのではないでしょうか?

以上3つの単元は奈良県の過去問(5年間)をやっても出てこないので他県の入試を参考にして学習しておいてください。

一方正解率50%以下の小問は23問中6問。45点以上を目指す上位生は計算問題と併せて記述問題の対策にも注力が必要です。

まとめ

基礎知識をしっかり定着させることが最重要課題。記述や計算も難易度は高くないため、他県の入試で十分対応可能。出題の少ない単元は対策が必要。

受験生の平均点は2015年29.9点、2016年30.0点、2017年31.7点ととても安定した平均点で推移しています。難易度に大きな変化はありません。

地・歴・公分野からそれぞれ大問1つです。特徴的なことは歴史は毎年古代・奈良時代からの出題があるということでしょうか。やっぱり奈良ですから!

難易度は記述問題は若干難化しましたが全体的には大きな変化はありません。グラフや資料からの出題が年々増加しています。記述問題は思考力が必要とされる傾向があります。

「円安」「働き方改革」など時事問題の出題は多いです。細かい知識まで要求される問題も増加してきています。

基礎知識の定着を重視し、高得点をねらおう!

基礎知識を問う問題中心に出題されているため、一問一答形式での知識習得は重要な課題です。

用語記述問題ではやや難度の高い問題も出題されているので頻出でない用語にも注意が必要です。日ごろの演習から正解とは関係ない用語にも気を配り確認しておくことが必要です。

図・グラフ・写真などの「資料の読み取り+記述」問題は他県でも頻出の問題なので、他県の最新入試問題での対策は必須です。

詳細が問われるようになった地理・公民の時事問題は要注意。新聞や資料集に目を通したり、定期試験で時事問題が出ている中学校では定期試験の過去問なども復習しておきたいです。

まとめ

用語記述や記号問題は基本的な内容が大半を占めるため一問一答的なトレーニングが効果を発揮する。知識を要する記述問題は他県の最新ニュースでの対策が効果を発揮!

以上5科目の傾向と対策をみてきましたが、12月の模擬テストも終わり、後は年明けの学力診断テストを残すだけとなりました。

「あせる気持ちでいっぱいだ。」と思っている人も多いかもしれませんが、今こそ自分に一番必要な勉強が何なのかをしっかり見極め、その勉強を精一杯してください。

決してあせる必要はありません。だって「よし十分できている」なんて思っている人は誰もいないのですからみんな同じです。

クリスマスやお正月、楽しいことも色々あっていいと思います。でも今は勉強が一番です。公立試験まで100日を切りました。合否のことは考えない。目の前の問題だけに集中して頑張ってください。

それでは今日はこのへんで。

最後まで読んでくれてありがとうございました。