教材捜査2 全国高校入試問題正解 英語

各問題集の特徴や勉強方法を詳しく紹介する教材捜査シリーズ。本日の捜査対象は「全国高校入試問題正解2017」。

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以下内容紹介

2016年高校入試より英語の問題と解答解説を掲載。47都道府県の公立高校と主な国立・私立および高等専門学校を収録。都道府県別・高校ごとに「出題傾向と対策」、問題ごとに詳しい「解き方」を解説。

英語リスニング問題はCD2枚つき。最新の高校入試問題を系統的に分析・学習できる入試対策必須の一冊。問題の分析項目として「思考力」を追加。

 商品紹介にもあるように2016年の47都道府県の英語の入試問題がリスニング問題とともに掲載されている。2016年の入試は全体的には出題内容の大きな変化はないが2020年大学入試の改革に伴って「英語の4技能化(読む、聞く、話す、書く)」の傾向が出始めている。高校入試では「話す」を評価することは難しいので今後「読む」「聞く」「書く」の比重が高まっていくことが予想される。
 
具体的には
 
リスニング→読まれる英文のよりネイティヴな読み方やスピードアップ、英作文との融合のような出題内容の多様化
読解問題→長文化とともにテーマが今以上に実用的、時事的内容に
文法問題→「読む」「書く」の基礎になる「文構造」を問う問題が増加
英作問題→状況に応じた英文を書く「条件英作文」、奈良県では未だ出題されていないが発信力を問う「意見英作」など
 
これらの傾向をすべて実感できるのがこの問題集。もちろんその都度の復習は必要だが、まず前に進めることが第一義と考える。当勉強部では10時間の連続学習で6県を終了した。
 
 
問題、解答解説合わせて464ページ。(問題ページ368)
字もかなり小さい。老眼の指導者にとっては厳しい。やり通すには根気と体力と一定以上の学力が必要だ。
 
 
 
 
受験生ならぜひやっておきたいが・・ 
 
受験生全員にやってもらいたい問題集だが実際は一定以上の学力が必要だ。まず開始時の学力だが最低でも偏差値50+は必要。学力診断テスト(奈良市)なら平均点+α。やってもやっても2~30%の正解率だと続かない。もちろん楽しくもない。 でもやってみたいと思う人は本屋でがんばって北海道の長文だけでも立ち読みして判断すればよい。
 
 
 
目的はいくつもあるが・・
 
各都道府県を順番に解いていくだけで100以上の長文問題に当たることができる。この問題集を北海道から始めて奈良県をやるころには長文を読むスピードは格段に速くなっているはず。この一冊で長文の多読と速読を同時にトレーニングできる。
 
またリスニング、文法問題においても出題パターンのほとんどを網羅しているといっても過言ではない。リスニング、文法とも大学入試制度の改革に伴って新たな流れができつつあるが、この問題集をやっておけば入試本番でどんな変更があっても対処できる。
 
 
何より秋以降問題演習量が成否を分ける時期にこの一冊をどんどん前に進めることで学力アップと自信をつかむことができる。
 
 
 さらに出題パターンを網羅しているからこそ弱点パターンを発見しやすい。英作問題1つをとっても整序、適補、問答、完全、条件、自由など自分の得意、不得意がわかってくる。前に進めることが第一義ではあるが、かならず一定時間、確認・復習の時間を取ることも忘れてはいけない。
 
 
 
 3年間の文法内容を終えてから始める
 
当たり前だが入試問題集なので3年間の全学習内容から出題されている。特に長文読解には関係代名詞、間接疑問文は必須文法。塾に行っている人はすでに3年内容は終えていると思うが塾に行かず自学している人は関係代名詞までの先取り学習を済ませてから取り組む。もちろん3年内容だけでなく1,2年内容の文法、基本単語などが未習の人は先に済ませておく必要あり。
 
 
 
時間を計って本番同様に・・
 
 県単位で進めていく場合時間を計ってリスニングから筆記へと進む。そのときわからない問題はとばしてでも時間内で最後までやり通すことを念頭においておく。もし途中で時間がきても最後までやり通しプラスした時間を明記しておく。
 
終了後得点を出すことも忘れない。県によって満点が異なるのでリスニングと筆記を分けて分数で記入。一覧表を作っておく。詳しい配点が載っていない県もあるのでそのときは問題数と正解数を分数で残しておく。
 
 
偏差値65(奈良県では平城高校)までの公立高校希望の受験生は47都道府県のみで十分。ただし2回はやっておく。郡山、奈良などそれ以上をねらう受験生は併願の私立のレベルも考えて国立・私立問題まで挑戦してもよい。
 
 
 
いずれにしてもやり通すことで英語を得意科目にできる一冊である。