奈良県公立一般入試と高校再編

3月12日奈良県公立高校一般入試が行われました。

16日に発表が行われた後は定員割れだった高校で二次募集が行われます。これで今年度の高校入試は全て終了となります。

奈良県の公立高校の願書提出は二日間に分けて行われます。今年は一日目が3月2日、二日目が6日でした。

この2,3年の出願状況をみていますと明らかに倍率が下がってきています。かつては人気高だった平城高校や登美ヶ丘高校なども一日目の段階では募集人員を下回っています。

結局、平城高校の最終倍率は360名定員で出願390名(1.08倍)、登美ヶ丘高校1.11倍になっています。

ただ登美ヶ丘高校は去年は最終倍率でも240名定員に対して最終出願者数238名(0.99倍)と定員割れを起こしています。

今年に限ると開星塾の生徒さんも半数の人はすでに私立で決定していました。

☞平成30年度公立高等学校一般選抜等出願状況

この低倍率の主な原因は全国共通ですが生徒数の減少です。今年度(2018)の中3生の総数が県内で約12700人に対して10年後の中3生の人数は11000人程度という試算もあります。

奈良県では平成16年~20年にかけて公立高校の統廃合が行われました。当時最大43校あった高校が33校まで再編されました。

私たち奈良市内からの通学圏内を見てみると富雄と北大和が統合して奈良北へ、郡山と城内が統合して新生郡山へ、斑鳩と片桐が統合して法隆寺国際へ、奈良工業と奈良商業が統合して朱雀へ、などが挙げられます。

そうやって高校の再編が行われましたが、今またそれでは対応できないことになってきているようです。

また私立中高への流れも倍率低下の原因の一つと考えられます。

2020年の大学入試制度の改革をみても公立高校の準備は大丈夫なのでしょうか。ほとんど何にも聞こえてこないというのが現状のような気もします。

一方私立高校では説明会に行くたびに具体的な取り組みの説明がなされています。私の知る限り何の説明もない学校は逆にありません。

そんな中、県教委、高校統廃合へ~専門性の高い学科充実~という見出しで発表がありました。以下抜粋です。

3月8日県教育委員会は、県立高校再編に向けた方針を発表した。

生徒数減少に対応し、高校を統廃合する。情報技術やバイオテクノロジーなど専門性を高めた学科の充実を図り、社会のニーズに合わせた人材作りに力を入れる。

早ければ2010年度から実施する。

県教委によると県内の10~14歳の人口は減少が続く見込みといい、各校の定員減だけでは対応できないとして統廃合に踏み切る。

定員割れが続く高校は、近隣校との統合を検討。地域のバランスを考慮し、郡市単位で1校は普通科を設置する。

時代の変化に対応し、海外の入学資格が得られる※「国際バカロレア」の認定を目指す高校を設置。情報に関する学科については大学と連携し、より専門的な学習を可能にする。

吉田育弘教育長は「魅力と活力のある高校づくりに取り組みたい」と話した。

県教委はパブリックコメントを教育新興大綱推進課のホームページなどで募る。対象校などの具体的な再編計画は6月にまとめ、6月議会に提出する。

朝日新聞(3/9)

と新聞には書かれています。

一時、平城高校がなくなるのでは、といううわさも聞こえてきたりしましたが、記事のように市区単位で普通科を考えるとなるとそれも可能性としては有りかなと思えてきます。

奈良市内には普通科を持っている高校が奈良、平城、登美ヶ丘、西ノ京、高円と5校ありますから。

これが多いのか適正なのか今後の県教委の判断が待たれます。

※国際バカロレア(IB)については多少説明が必要です。

IBプログラムは国際的に使える大学入学資格を取得できるプログラムです。日本の一般的な高校卒業では外国の大学入学資格を満たしません。

IBプログラムを通して国際的な教養を備えた人間を育成することが目標であるために国際化・異文化理解・知識と思考力・思いやりと探究心などを養成するプログラムとなっています。

IBプログラムの魅力から人気が高まり、国際認定校が世界的に(日本も含め)増えつつあります。

現在このIBプログラムを認定されている高校は、私たちの通学圏内では同志社国際学院(京都府) 、立命館宇治高等学校(京都府)、大阪YMCAインターナショナルスクール(大阪府)、関西学院大阪インターナショナルスクール(大阪府) の4校だけのようです。

果たして2020年度から本当に改革がスタートできるのでしょうか。これからパブリックコメントを募集するということから考えると、このスケジュールは厳しいと思いますよ。まして現場の改革と理解、実践が何より必要ですからね。

それでは今日はこのへんで。

最後まで読んでくれてありがとうございました。