才能教育研究会

春期講習の合間の日曜日、中学生の女子Mさんが習っているヴァイオリンの演奏会があるとプログラムをいただいたので、なら100年会館へ行ってきました

Mさんからいただいた案内には「才能教育研究会」と書いてありました。

そんな研究会は最近時々見かけるのであまり気にしていなかったのですが、何気なく裏を見てみると本部松本市と書いてあります。

「松本って長野だろ。長野でヴァイオリンと言えば・・・鈴木鎮一(すずきしんいち)博士じゃないの?ひょっとして?」

で調べてみるとやっぱりスズキ・メソードでした。

いまから20年以上も昔になりますが、アメリカのグレンドーマンという人に興味があって本を読みあさったことがあります。

ドーマン博士は脳障碍児のリハビリにかけては世界一、今では幼児教育に当たり前に使われているドッツカードの発案者であり、また当時赤ちゃんに読み書きを教え天才児を量産していました。

そのドーマン博士の著書の中に鈴木鎮一博士が何度も登場していたのです。ドーマン博士と鈴木博士の共通点は「言語」。

音楽学校でヴァイオリンを指導していた鈴木博士は母国語と同じように耳から音楽を教える母語教育法を確立していきますが、音楽を教えることが本来の目的ではなく音楽を通して子どもの心を豊かにし、自信をつけることを目的としています。

楽器の中で一番難しいとされているヴァイオリンを早ければ2歳から指導します。

当時松本を訪れたドーマン博士のために鈴木博士はヴァイオリンの演奏会をを開いてくれたそうです。ただし出演者は3~6歳の50人の子どもたちだったそうです。

ドーマン博士はその著書「親こそ最良の医師」の中でその感動を次のように書いています。

才能教室ですごしたその感動的な午後の記憶の中でも特に輝いているのは、ある四歳の女の子である。その子はコンサートの最初から最後まで、ステージの最前列でとても落ち着いてかつ熱心に、そして立派に演奏していた。ところがある曲の途中でその女の子は突然弾くのをやめた。そして静かに身をかがめて、ヴァイオリンを床に置いた。するとその子の母親が前に進み出て、二人は一緒に会場から出て行った。数分後その女の子はステージに戻ってきて、そのまま弾き続けた。音楽家が演奏中にステージを中座して母親に連れられて手洗いに行く、という光景を私は生まれて初めてその時見た。その子はヴァイオリンを見事に弾くのだが、まだ一人では用が足せなかったのだ。

今日私が見た光景もこれに酷似していました。ステージにはどう見ても幼稚園児らしき子どもから高校生くらいの生徒まで約50人が見事にヴァイオリンを演奏していました。

塾生のMさんはヴィタリ作曲のシャコンヌという曲をソロで弾いていましたから全過程(10段階)の中でも上から2番目くらいの高いレベルなんじゃないでしょうか。

このスズキ・メソードを経験した音楽家は国内外にたくさんいますが、葉加瀬太郎や久石譲、さだまさしなんかもそうらしいですよ。

また音楽界だけでなく今話題の将棋界の日本将棋連盟会長の佐藤康光九段(永世棋聖)や才能教育研究会の現会長、早野龍五東大名誉教授(物理学者)など他分野にわたって人物を輩出していることも音楽を目的とせず手段としているスズキ・メソードの特長ではないでしょうか。

まとめ

受験に役立つテクニックや問題の解き方を教える塾はたくさんありますが、単に勉強やテクニックを教えるだけの塾にはしたくありません。勉強の先にあるもの、勉強を目的とせず勉強を通して何か大切なものを学ぶことができる塾になりたいと強く思いました。

実はいつも考えてはいますが、「ふっ」としたときに忘れちゃう。今日また思い出した!

最後に・・休みの日に開けてくれた花屋のおっちゃん、ありがとうございました。助かりました。感謝します。

それでは今日はこのへんで。

最後まで読んでくれてありがとうございました。