教材捜査5 スーパーステップ くもんの中学英文読解  

各問題集の特徴や勉強方法を詳しく紹介する教材捜査。本日の捜査対象は「スーパーステップ くもんの中学英文読解」

img_1084以下内容紹介

本の前半では、「基本的な文を読む」「動詞・助動詞を読む」「さまざまな句を読む」など、読解のための重要な事項やスキルを、1つずつ集中的に学習していきます。

後半では、前半でつちかった基礎的な読解力を土台にして、長文読解の力を鍛えていきます。ここでは、さまざまな種類・テーマの英文を読み、さまざまな形式の問題を解きながら、「内容理解の力」と「問題に対応する力」を同時に強化していきます。
英文読解のためのガイドブックですが、問題集にも負けないくらい、練習量もたっぷりとあります。

内容紹介にも書かれている通り一通りの文法を終えた人が長文へと移っていく橋渡しをしてくれる参考書だ。全250ページ中設問付きは80ページなので問題集というよりは参考書に近いといえる。

学習レベル

もちろんパート1(前半)からパート2(後半)へとレベルは上がっていくが学習スタートとしては偏差値45程度(奈良市学診9月段階で平均58点に対して45点くらい)であれば対象教材にリストアップできる。英語が苦手で「文法も単語もやるにはやったが今いち自信がない」という人には特にお勧めだ。偏差値50を超えている人は「全国高校入試問題正解」にチャレンジ。

学習時期

1,2年の文法と単語は一通り終えておこう。表紙には「中学1~3年 基礎から受験まで」と書かれてあるが実際受験の長文教材として使うのであれば早くて春、遅くて10月か。かなり幅はあるが要はいつからでも始められる教材ということだ。

パート1(前半)

複数の文法を一つのくくりとして5つのセクションに分かれている。この参考書はパート1(前半)の学習がとても重要になるので以下の内容を参考にしてやってみてほしい。

各セクションとも2~4行の短文のすぐ下に文法のポイント、語句、表現のていねいな解説が添えられている。また日本語訳もすぐ下に書かれているので英文と日本語訳のつき合わせが容易だ。

● were laughing and chatting:これも過去進行形。chat(おしゃべりする)の ing  形は t を重ねて chatting となる。

● I’m having lunch . 現在進行形。have は「持っている(=所有している)」の意味では進行形にならないが、「食べる」の意味では進行形になる。

このレベルの語句、表現の解説が続く。英語が苦手な人でも理解できる平易な言葉で説明されているので「読んで」→納得した上で「覚える」ことができるだろう。

知らない単語や表現がでてきても書いて覚える時間はないと思うこと。ただし書けなくてもよいから文中での使い方や意味がわかることは必須だ。

それぞれのセクションの最後には入試問題研究と題して60~100字程度の県立高校レベルの入試英文が載せられている、設問はないが短文同様、文法のポイント、語句、表現のていねいな解説と日本語訳が添えられている。

まず解説や日本語訳に頼らず自力で意味を取ってみる。その後解説、日本語訳でつき合わせ。読めない単語は辞書でカタカナ表記でもいいのでチェックしておく。

パート1(前半)は長文読解の入り口としての位置づけ、基本的な構文を身につけるつもりでやればよい。英文よりもポイント、語句、解説の理解に注力したい。ただし最低3回の反復が必要。初回6時間、2回目4時間、3回目2時間、合計12時間以内を目標に仕上げたい。

パート2(後半)

200~400字程度の英文が中心。セクションは2つに分かれていて前半はジャンル別英文(設問なし)、後半は問題形式別読解問題で、使われている英文はすべて公立高校入試英文。

パート1(前半)同様、ていねいな表現の解説と解答、解き方のポイントが次ページに載っている。日本語訳は付録として教材の最後に掲載。

パート2(後半)の読み方

以前「実践! 英語長文はこう読む!!」の教材捜査でお伝えしたスラッシュリーディングを実践してみてほしい。スラッシュリーディングの方法は

① 戻り読み(二度読み)をしなくてよいスピードで読む。

② 英文を読みながら日本語(語順訳)をつけられるスピードで読む。 でした。

実力テストはもちろん入試でも長文を読みきった上で問題を解くためには最低でも分速70字以上のスピードが必要だ。それを可能にする読み方はスラッシュリーディングしか見当たらない。

パート2(後半)だけで30の長文が用意されているのでスラッシュリーディングを練習するには十分な量だ。

セクション2では設問が用意されているのでまず設問に目を通す。前後だけを読んで解ける問題は先に解いてしまう。そしてスラッシュリーディングで全文を読み通す。改めて問題を解く。解答した後ポイント、表現を確認する。

ここでもノートにまとめたり書いて練習したりする時間はないと考える。その場で文中での使い方、意味などは覚えてしまう。発音だけはカタカナレベルでいいのでできること。

繰り返しはパート1(前半)同様3回はやっておきたい。2回目は問題も解いておく。3回目はできるだけ素早くスラッシュリーディングだけを行う。3回を12時間以内を目標に。結果1冊を24時間で片付ける覚悟で始めてほしい。

決して簡単な長文ばかりではないが長文問題に入るための橋渡し的な教材なのであまり時間をかけることはできない。しかしこの1冊を仕上げることで自信をもって次のステップに上がることができる、そんな勇気をもらえる教材であることは間違いない。

それでは今日はこのへんで

最後まで読んでくれてありがとうございました。