仮称「奈良市立一条高等学校附属中学校」について

5年ほど前だと思います。

公立の附属中学が作られ始めたのは。

地方の大学、特に国公立大が生き残りのためにグローバルとローカルの二つのことばからグローカル(新造語)という新しい大学の在り方を考えました。

グローバルな世界標準の人材育成とローカルとしての地域産業や企業との結びつきを強く持って学校の運営に当たるというものです。

そのグローカルな考えが附属の公立中学設立の流れの遠因の一つになっているのではないでしょうか。

他府県では公立高校の附属あるいは併設型の中学校がもうすでにいくつもあります。

例えば大阪府では2017年、府立富田林高校の併設中学校が、京都府では2018年、府立南陽高校の附属中学が開校しています。

富田林中高の教育目標にははっきりと「グローカルリーダーの育成」ということばが掲げられています。

そして今、奈良県でも新しい中学校が生まれようとしています。

今日は、その注目の中学校について簡単にまとめておこうと思います。

その名は奈良市立一条高等学校附属中学校

奈良市教育委員会は、7月21日の定例会議で、奈良市立一条高等学校に附属の中学校を設置する方針を決定しました。

令和4年4月の開校を予定し、自ら学び、生涯にわたり探求する人材を育成することを目的にしています。

ということは今の5年生から受験が可能となります。

仮称「奈良市立一条高等学校附属中学校」は、現在の一条高校の敷地内に中高一貫教育校として併設され、1学年2学級80名、通学区域は奈良市全域とする予定だそうです。

入学者の選抜については、学力検査は行わず適正検査を実施し、総合的に判定を行うらしいのですが!?

そもそも適性検査って何なんでしょうか。

一般的に「適性検査」とは、入学後の学習に適性があるのかを見るために、主に筆記で行われるテストのことです。

要はペーパーテストだとお考えください。

ただ私立中学入試と違い、小学校で習う学習範囲からの出題となり、でも単なる科目の知識を問うだけではなく、総合的に考える力が試されると考えてください。

開校に向けての具体的な内容は、来年3月以降の議会で決まるということなので、今お伝えできることは以上です。

ところで今、奈良県の公立高校は再編の真っ最中で、募集停止が相次いでいます。

北和地区をみても平城、登美が丘、西ノ京(県立大学附属)など実績や人気の学校が並びます。

※西ノ京高校は来年「県立大学附属高等学校」として開校予定でしたが、コロナの影響で開校が1年延期になりました。

偏差値で言うと、いずれも52~63程度の高校で、受験生にとっては、ちょうど?目標になる高校だったのです。

その結果、郡山がダメなら一条まで、奈良北がダメなら法隆寺国際まで志望校を下げなければなりません。

当然、私立専願者が増加しています。

附属中学は奈良市立ですから奈良市内の小学生しか受験することはできませんが、

県立高校への進学の幅が狭くなっている今、校区の中学校以外に候補が一つ増えることは大いに歓迎されるところです。

附属中学に関しては具体的な内容が決まり次第、今後またお伝えしていきます。