「警報が出たとき授業どうする?」これは塾としてはとても悩ましい問題の一つです。
多くの塾では警報に対するガイドラインがあると思いますが、実際には、ただその通りとはならないのが現実のようです。
休むのは簡単ですが、その振り替え授業ということになると日程の調整が簡単ではないからです。
「天災による休講は振り替えなし。」と割り切ってしまうのも、ご父母の気持ちとすれば、「え~、振り替えないの?」と思われる方も多いはずです。
当塾では「休む」「休まない」は基本的にご家庭の自主判断になっています。もちろん「これ以上続けると危険!」と判断すれば中断はしますが。
ですから本日も夏期講習・通常授業ともに出席者には授業を行う予定でした。
今朝から奈良市には大雨・洪水・暴風の3つの警報が出されていました。
でも、ほとんどの生徒たちは当たり前のようにやってきます。
中には電話やメールで授業の有無を確認してくる人もいますが、今日も電話が1本、メールが1件ありました。
メールでは「波浪警報が出たらお休みです。だから今日はいつも通りありますよ」と冗談半分の返信をします。
ココは笑うところなんですが、真面目に「わかりました。ありがとうございました。」と返事が返ってくると、かえってあせったりしますが・・。
今日の中1生とのメールでは・・・
「今日塾ありますか?」
「波浪警報出てなかったらあるよ!!」
「奈良って海がないから出ないんじゃないですか?」
「だからあるってことかな!」
「はーい(笑)」
というピンボケ会話で終わってしまいました。
また「今日はお休みさせます」とお電話をいただくこともあります。本日は3本の休み連絡と学習途中で「今から迎えに行きます」連絡が1件ありました。
というのも以前は当塾でも警報が2つ出れば休講にしていましたが、「休講にして良かった!」というのが1度もなかったのです。「何や、こんなんやったらやればよかった。」ばかりだったのです。
実際、今日も授業開始時間の午後1時には雨はほとんど降っていない、風も街路樹の葉が揺れる程度、洪水警報も出てはいるけど、ここら辺には大きな川もない。という状況でした。
当塾は夏期講習といっても昼間に講習を実施、夜の通常授業はそのまま残りますから夜の通常授業をどうするか思案しました。
午後4時現在、台風5号は和歌山市付近にあって時速20kmで北東に進んでいます。ちょうど通常授業の始まる7時~7時半頃に奈良に最接近という感じです。
午後6時、ビルから下の交差点を見ると、すでに交差点は川状態、マンホールからは水がゴボゴボ噴き出しています。風もきつくなってきました。
結局7時半からの英語多読の授業は休講にしました。多読授業は振替もききそうだし・・・
過去には雪の日、授業が終わって帰ろうとしたとき、道路が凍結していて自分が帰れなくなったことは2度ほどありましたが、子ども達が帰れなくなると大変ですから。
台風や警報で塾に「行く」「行かない」はあくまで個人(家庭)の判断として今までやってきましたが、塾としてのガイドライン作成の必要を感じています。
ガイドラインということでは何と言っても一番気になるのは「近い将来起こるであろう地震」のことです。
「もし授業中に」と考えたら・・・
こちらのガイドラインが最優先です。
このビルは1階に銀行が入っていることもあって数年前に耐震工事を終えていますが、耐震強度を確認した上でガイドラインの作成を急ぎたいと思います。
(余談)
今日は早く帰れるか?と思っていた矢先、卒塾生からラインが入りました。
「先生、7時くらいに行ってもええ?」
「よりによって何でこんな嵐の日に?」と0.5秒は思いましたが、返事は
「いいよ、飛ばされるなよ!」なかなかいい先生じゃないですか!?
それでは今日はこのへんで。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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