今回の期末テストで、ある中学2年生の成績がポンと上がりました。5科目合計は1学期期末が369点、2学期中間が372点と安定はしていましたが今回421点まで上がりました。
テスト2週間前に各人が目標点を決めるわけですが、その時彼女は385点を目標点と書いていました。それを見つけた私は「え~、420点とちゃうの?」とたずねましたが「そんなに取れません。」という返事。
テスト結果をみて「ほらね、やっぱり、420点やったね。」
車でいうと1学期の期末テストから2学期中間までアイドリング状態が続き今回急発進という感じなのですが、私にはすでに2学期に入ったくらいからこうなることは予想できていました。
なぜ予想できたかを書こうと箇条書きを始めたのですが、なぜか気がつけばできない人の箇条書きに変わってしまっていました。
今までも当初のテーマからそれてしまってアップできなかった記事がわんさかあるのですが、今日は急きょテーマを変更して書き続けたいと思います。
塾をしているとどうしても「できる子」よりも「できない子」に気がいきます。「できる子」は何をやらせてもできます。「できない子」は何をやらせてもできません。だからなんとかしてあげたいという気持ちがどんどん強くなってきます。
だからよくよく観察してしまうので、どうしても「できない子」の共通点が自分の中で整理されてしまうのでしょう。
ということで当初の予定とは真逆になってしまいましたが、急きょBDK「勉強できない子」チェックに変更です。
チェック項目は7つ。2つ以上当てはまればあなたもBDK候補かも?
でも安心してください。その項目を意識して勉強(生活)していくと、いつか「あれ、できてるやん!」となって気がつけば該当項目はどんどん減っていきますから。
その時あなたはすでに「できない子」候補からはずれています。
大切なことはね、自覚して勉強(生活)することなんです。
それではチェックしてみよう!
① 字が乱暴。ノート自体もまとまりがなく乱雑。と言われたことがある
上手・下手ではなく乱暴な字の人って意外と多いですね。要はていねな字が書けない人です。日本語に限らず英語や数式も同じ。そんな時はご本人に読んでもらうんだけど本人も読めないことが多い。
文字の大きさがバラバラだったり、まっすぐに文が書けなかったり、その人の頭の中がそのまま出ちゃうんだと思う。
ノートが乱雑なのも同じ。1行に分数を詰め込んで書いたり、行間を取らずに自分でも読みづらいノートって時々あるよね。どこまでが一つの式なのか、一つの英文なのかがわからない人がいる。そういうノートの人は間違いなく数学や英語はできないよ。
② ノートが「なんでも帳」になっている。
「先生、ノートがなくなってしまったので計算用紙ください」本来はなくなる前に準備しておくのが普通だけれどもこれはまだましな方。ひどい場合は前は数学、後ろは理科、真ん中は社会というノートを見たことがある。「ねぇねぇ、これって何のノート?」と聞いてはみても当然返事は返ってきません。
ノートはその人の頭の中と同じなので、それからいくとその子の頭は「なんでも帳」になってしまっている。勉強の整理がまったくされていないということになるよ。
③もたれちゃダメよ。と注意されたことがある
まず勉強の基本姿勢を確認しておこう。椅子には浅く座り背もたれにもたれない。背筋は伸びノートと目は最低30センチ離れている。両手はハの字だ。
左ひじを左足に乗せたり、左手をダランと下げたまま右手だけで起用に勉強している人を時々見かけるけど、やる気がそのまま勉強の姿勢に出るんだろうね。
なぜ姿勢が大事か?正しい姿勢だと何時間勉強しても疲れないからだ。よく勉強して首が痛いとか肩がこるとかいう人がいるけれどその原因は姿勢からきていることが多い。
姿勢が悪いと筋肉や筋で体を支えなければならないから疲れちゃうんだね。正しい姿勢は背骨で体を支えるから長時間でも耐えられるよ。
④ 下を見て安心している人
「誰々ちゃん○○点やねんて。やばいやんな!」「僕もやばいけど○○君もっとやばいで」こんなこと言ったことありませんか。言わないまでも心で思ったことありませんか。
そう、あなた、立派なBDK候補です。
できない人は下を見て安心と自己満足を得ようとします。だから「あの子よりまし、自分にはこれができる、あいつには勝ってるし。」が口ぐせになっている。
一方できる人は上を見て不安と勇気を得ようとします。だから「あいつはすごい、自分にはできない、あいつにはかなわない」が口ぐせになるのです。
統計上、頑張れば追いつくグループの中で自分が一番できない位置にいるとき一番成績が伸びる可能性があるそうです。
上を向いて歩いていこう。
⑤ 人の話が聞けない。
私が教室で「みんな、ちょっと聞いて下さい。」と言うとそれが授業中でもほとんどの人はストップウォッチを「ピッ」と止めて私の方を見てくれます。
でも中には関係なく自分のことをやり続ける人もいて「集中していて気がついていないのかな?」と思ったっこともありますが、一度顔を上げて話を聞きだしたと思ったらまた何かやり始めちゃうんですね。
また顔を上げて聞き出しても興味がなかったり自分には関係ないと判断しちゃうと近くの友達と適当に話し出しちゃう人もいます。
きっとその人は学校の授業でも同じなんだろうなと想像がついてしまいます。「聴く」というのは勉強というより生活の基本。しっかり聴けないとダメ!
⑥ 「間違ってるよ。もう一度確認してきてごらん」と言われたことがある
実はこれには2種類あって本当に気がつかないで○にしてしまう人と、わかって○にしてしまう人と。「気がつかないで・・」は誰にだってある。やっかいなのは「わかって・・」の人。この人は日常化してしまうことが多い。
ひどくなると答え合わせの途中に鉛筆に持ち替えて答えを書き変えちゃうということも起こります。
「○が欲しい、ペケは見たくない。」その気持ちはよーくわかります。
でもこれが日常化してしまうと、もうどうにもなりません。何のために塾に来ているのか、誰のために勉強しているのか意味不明になってしまう。
勉強ごっこはいくらやっても勉強にはなりません。
○はゴミ箱へ、ペケは宝物と考えてしっかりペケつけ(○つけじゃないよ)をしないとね。
⑦ 何を学習しているかがわからない。
「学校は今どこを学習していますか」とたずねられて教科書を見ないで具体的に答えられるならその人は「大丈夫!」。教科書を見てもよくわからなかったり友達と相談しながら「ここやったやんなぁ。」何か言ってる人ははっきり言って「危険!」状態かな?
テスト勉強でワークをしていてもテスト範囲外まで気づかずにやっちゃってる人を時々見かけますが、学習内容を把握していないという点では同じ。
せめて今自分が学習している内容や項目は自覚しておかないと気がつけば「手おくれ」なんてことになっちゃうよ!
お疲れさまでした。以上で7つのチェック項目は終了。
自分ではわからない、自分ではそう思わないという人はお友達や自分のことをわかってくれている人に応援してもらってください。ただしどんな結果でも文句はいわないこと。
もし候補生になっても落ち込む必要はありません。今日から意識して学校生活や勉強に当たってください。そして来年の学期末テスト前にもう一度チェックしてみてください。
健闘を祈ります!
I wish you all the best in the future !
それでは今日はこのへんで。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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