中高生の中には今テスト中だという人も多いのではないでしょうか。
KAISEIの人たちもいよいよ明日から期末です。
日ごろとテスト勉強の成果を思う存分発揮して目標点をクリアすることを
期待しています。
ただやり残したことがあるからといって、くれぐれも徹夜なんかはしては
いけないというお話をさせてください。
せめて前日くらいはと徹夜する気持ちもわからないことはありません。
私も学生時代はよく徹夜した経験があります。
もっとも私の場合は夜まで遊んでいて、
さすがににっちもさっちもいかなくなって
最後のあがきで徹夜した記憶しかありませんけど。
まあそれでも多少は成果を出せた気にはなっていたのですが・・・
結論から言うとほとんど徹夜の効果は期待できないそうです。
徹夜ってそんなにダメなことなんでしょうか。
確かに記憶は寝ている間に整理されて定着するという事実があります。
これはレミニセンス効果と言って情報を記憶した直後より
一定時間たってからの方が記憶をよく思い出せるということなんです。
このレミニセンス効果について、名古屋大学環境医学研究所所長である
脳神経学者の澤田誠氏は次のように述べています。
脳は、自分が生き残るために有効な情報かどうかを取捨選択し、不要なものは排除、必要なものは長期記憶として書き換えます。この情報整理の過程に時間がかかるので、覚えた直後よりも、少し時間が経ってからのほうが思い出しやすいという、レミニセンス効果が起こるのです
(引用元:マイナビ転職|煮詰まったら寝ればうまくいく!? レミニセンス効果ってなんだ)
ですから大脳生理学的にも
勉強する→勉強する(徹夜)→テストというローテーションより
勉強する→眠る→テストの方が効果が期待できるということなんですね。
中には徹夜するんだったら
勉強しない→眠る→テストの方が点数的にはまだましだ。
なんていう人もいるくらいです。
かつての塾生さんの話でも
せっかく徹夜したのに肝心のテスト中に眠ってしまった。
なんていう笑えない話もあります。
この話にはおちがあって
そのテスト過去最高得点だったらしいです。
また健康の面から考えても
連日深夜まで勉強すことは決して身体にいい訳ないですから。
KAISEIでも入試直前の受験生であってもかならず1時までには寝るように
してくださいとお願いしています。
テスト前でなくても勉強に限らず深夜まで起きていて学校の授業中に寝てたら
それこそ本末転倒ですから。
そもそも徹夜までしてテストの点数にどれだけの効果があるのか
という基本的な疑問が残ります。
まずテスト勉強は絶対にしなければなりません。
なぜなら日ごろの勉強はただ土をこねてとりあえず形あるものを造るだけで
テスト勉強という窯の中で焼くことで始めてテストで使えるものになるからです。
しかしそれも日ごろの勉強があってのこと。
ひごろの勉強不足をテスト勉強で一気に取り返すのは
かなり無理があるというかほぼ無理ですね。
かなり乱暴な目安ではありますが
私は日ごろの勉強×1.2がテスト勉強の効果の目安と考えています。
日ごろ80%の学習ができている人なら
16%の効果が見込めるということになります。
しかし日ごろ30%しかできていないとしたら
効果は6%しか期待できないということになります。
間違わないでくださいよ。
「な~んだ、テスト勉強ってやらんでも変わらないんだ」ではなく
だから日ごろの勉強を大切にしてください。ということをお伝えしたいのですよ。
結論を言うとすれば
徹夜は健康によくないだけではなく効果も期待できない。
そもそも徹夜をしないですむように日ごろの学習を見直そう。
日本中の中高生の皆さんの検討を願っております。
いじょうです。
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