辞書で「作法」を引いてみると”きまり”や”しきたり”のことと書かれています。
茶道や生け花と同様、勉強にもやっぱり「作法」があります。
その”勉強の作法”ってやつができないと、はっきり言ってその人は自分で自分の勉強ができません。
だからこの”勉強の作法”は「単語をどうする」「問題集のレベルは・・」よりも、もっと基本的でより大切なものだと考えてください。
中でも一番大事な作法から
その1
答え合わせ
成績を伸ばす一番確かな方法は自分で勉強する力をつけることです。
そのためにも正しく答え合わせが出来ることは勉強の必須条件となります。
答え合わせくらい誰でもできるやろと思うかもしれませんが意外とできない人多いんです。
できない理由はいくつか考えられます。
1.ペケだとわかっていてもマルをつけちゃう確信犯的な人
2.ペケであることに気づかず、本人の不注意でマルをつけちゃう人
3.自分の解答が正解と似ているのでほぼマルだと思ってマルにしちゃう人
4.答え合わせが邪魔くさいので適当にマルをつけちゃう人
最近も、ある中3生に25問の漢字のテストを実施、本人は「満点でした!」って持ってきたんですがミスがあったので「もう一回答え合わせやってみて」で、なな何と答え合わせだけで6回のやり直し。
結局6問ミスが見つかり、25問中正解は19問になっちゃいました。
考えたらこれはとても恐ろしい話です。
だって間違えたままどんどん覚えちゃうわけです。
怖いです。
お子さんが小学生の間はお母さんが答え合わせをするケースもよくあるし、習い事でも先生が答え合わせをしてくれるところがよくあります。
自分で宿題の答え合わせをする場合でも、お母さんが仕事で側にいないとチェックしてくれる人がいない、どうしてもいい加減になってしまう場合が多くみられます。
そして当然のことですが学年が進むにつれて修正には時間がかかります。
夏から来た小5生、当初は答え合わせの途中に赤ペンから鉛筆に持ち替え、せっせと答えを書きかえていました。
勇気ある完全な確信犯でした。
6年生に上がる頃には平気でペケをつけられるようになりましたが、それでも修正に7,8ヶ月かかったことになります。
不安なお母さんには一度お子さんが答え合わせができるかどうか確認をお勧めします。
ただしさりげなくです。
そしてできないことがわかっても、いきなり怒るのは絶対タブーです。
修正ポイントは2つ
①お子さんに自分で答え合わせをする機会をどんどん与えること
②間違いを見つけたら大いにほめてあげること
この「答え合わせができない」という無作法は出来るだけ早いうちに修正しておきたい問題です。
そのためにも、出来るだけ早期に発見すること。
要は風邪と同じです。
ゴホンと言えば・・・早期発見、早期治療!
そして少し時間はかかっても根気よくアプローチをくり返すことが必要です。
要領のわからない人はお気軽にご相談ください。
次は作法2「なぜ」についてを予定しています。
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