7月5日、大阪桐蔭高校の説明会に参加してきました。
今田校長の話に続き平井教頭の入試説明の中で
京都大学の合格者数について
「大阪桐蔭は表に載っている他の高校に比べ
合格するのにそれほど高い偏差値を必要としていない。」
という話がありました。
「言われてみれば確かに・・」と思い資料を当たってみました。
2019年の京都大学の合格者数は以下のようになっています。
※数字は人数でサンデー毎日参照
北野(大阪府立)72
東大寺(奈良) 68
洛南(京都) 64
大阪星光(大阪)50
西大和(奈良) 34
大阪桐蔭 33
奈良(奈良県立)31
清風南海(大阪)21
帝塚山(奈良) 17
明星(大阪) 16
清風(大阪) 10
奈良学園(奈良) 8
もちろん私立高校の場合、中入組と高入組の学力差、
専願、併願で偏差値の差はあります。
また学校の規模により受験人数にも差があります。
しかし単純に高校受験時の合格偏差値を見てみると
確かに大阪桐蔭は「入口」と「出口」の学力アップで見ると
コスパの良い学校と言えるのではないでしょうか。
大阪桐蔭のすぐ下に奈良高が書かれていますが、
奈良高校を受験するとして併願校を考えてみました。
奈良高校の合格ラインは偏差値で69あたりです。
※( )内の数字は模擬テスト業者の偏差値を参考にしています。
県内と大阪を見てみると
帝塚山(男子英数)(70)
奈良学園(理数)(68)
帝塚山(女子)(67~70)
大阪では清風(6か年)(69)
明星(選抜)(69)
四天王寺(69~71)
近大(S文理)(69)
あたりがオーソドックスな併願校になるでしょうか。
過去、開星から奈良高校へ進学した人の併願校を見てみても
帝塚山、近大(S文理)、明星、四天王寺がほとんどです。
実際、奈良高校の併願校として大阪桐蔭を受験する人は
多数ではないと思います。
理由はいくつか考えられますが、
一つは「物足りなさを感じる」ことかもしれません。
テスト業者によって多少異なりますが
大阪桐蔭の場合、
Ⅰ類(上位コース)でも併願受験なら67あればOK、
専願なら63が目安というところでしょうか。
過去にはその数字に達していなかっても
合格した例もいくつか知っています。
私の中では奈良高校というよりどちらかと言えば
郡山高校(65)の併願校のイメージが強いです。
でもう一度、京都大学への進学実績をご覧頂くとどうでしょうか。
名だたる高校の中で大阪桐蔭が健闘していると言えないでしょうか。
ちなみに大阪桐蔭と郡山高校の進学実績は以下の通りです。(2019)
京都大学 | 大阪大学 | 神戸大学 | |
大阪桐蔭 | 33 | 25 | 38 |
郡山高校 | 1 | 9 | 19 |
※数字はサンデー毎日参照
去年当たりから奈良県の高校入試は県立高校の再編もあって予見できなくなっています。
中学校の進路担当の先生にとっても私たち塾人にとっても、
公立高校の進学相談は、ある意味今までの経験値が役に立たないのです。
去年も不確実な公立を避けて相当数の受験生が私立に流れたことは間違いありません。
今年以降もその傾向は一層大きくなるのではないでしょうか。
奈良では大阪や京都のように私立への授業料支援がありません。
ですから私立通学にはそれ相応の費用が必要になります。
しかし3年後の大学受験は重要度で言えば高校受験の比ではありません。
どの大学で何を学ぶかはある意味人生のキャリアを決めることになるからです。
そういうことも含めて高校受験を授業料と大学進学のコスパ
という面から考えてみる価値は大いにあるのではないかと考えます。
塾内に大阪桐蔭の最新資料を置いてあります。
高校案内、進学実績、入試傾向と対策など
自由に閲覧してください。
コメント